茶畑は我が命。それゆえ僕らは茶畑の「肥料と農薬」に細心の注意を払います。年に一度プロに依頼し土壌分析を必ず行い、必要な肥料の最低限の種類と量を見極めます。肥料に求めるのはフォアグラのように旨味を高めることではなく、あくまで茶樹を元気に健康に育てるため。茶葉が持つ本来の味を引き出すためには、何よりも健康な茶樹であること。そしてしっかり管理し「仕立て」てあげること。どこで刃を入れるのか、止めてあげるのか、を含め茶樹の作り方が重要です。
農薬も同様。有機栽培も方法ですが、僕らは「茶に虫や病気がつく」のをとても見ていられません。ゆえに少量の農薬を使います、茶樹に苦しい我慢をさせたくないのです。しかし残留農薬は残したくない。だから常に茶畑に足を運び茶樹の声を聴きます、今何が必要なのか?茶の言う通りに動き追及する、それが茶農家である!と僕らは考えています。
全国の茶商の皆さま、ご希望があれば「ぐりむの茶畑」ご案内いたします。
秋冬番茶の摘採が終わり涼しくなってきた頃、椿科な「茶の木」は小さな白い花を咲かせます。それは可憐で幼子のようにも。そして肌寒くなってきた初冬、一年の役目を終えたように花は朽ち、翌年に備え静寂の眠りにつきます。今年も頑張ったね、茶の花が咲くと毎年そう愛しく思うのです。